安価で気軽に買えるからといって、ビニール傘が何本もある家ってどうなの?
予測できない突然の雨に困って買ったならともかく、雨が降るとわかっているのに、荷物になるから・・・面倒くさい・・・と、傘を持たずに出かけるのは何なの?馬鹿なの?と、家にたまるビニール傘を見てイライラしていた私
皇室御用達・前原光榮商店の紳士用雨傘を購入した理由は、飽きのこないシンプルなデザイン、かつ品質のよい物を買う事で、物を丁寧に扱い長く使うスタイルに移行していきたかったから。
三越で、前原光榮商店の紳士用雨傘(16本骨仕様・持ち手がバンブー)を購入した経緯と、修理に出して今も愛用している事をご紹介します
前原光榮商店の傘 購入以前
夫が買ったビニール傘が、玄関、車、会社etc. 各5本ずつ位(もしくはそれ以上)束のように置いてあるのを見て「お金の貯まらない人の典型かも。アホだな。無駄じゃん。浪費じゃん。いくら安いからって、何本も買えば千円二千円すぐ超える」と、内心思っていました
ビニール傘は、すぐ見た目も汚くなるし、骨が曲がって戻らなくなったり、折れたり、壊れるので長く使えません。壊れたら自分で修理して使えばいいのかもしれませんが、ビニール傘だと思うとその気力もわかない。
「安い」と思うと、扱い方が雑になってどこかに置き忘れてくる事も多いです
夫がどこかの飲み屋に置き忘れて本数が減れば喜ばしいような気もするのに、置き忘れたら置き忘れたで、ビニール傘といえど、まだ使える物を大切に扱わない事にイライラするという悪循環。たかがビニール傘、されどビニール傘って感じで。
前原光榮商店の傘を夫が「買う」と言った時、「傘に2万も3万もかけるのは贅沢すぎやしないか?」と思ったのを覚えています。
しかし、中途半端な値段の傘を買っても、夫の行動はなおらないでしょう。夫が、欲しい物を・・・そしてそれが気に入るなら、少し高めの傘であっても大切に扱うはず。その方が、結果的にゴミと無駄遣いが減る・・・と、購入を決めました
前原光榮商店 紳士用16本骨雨傘(持ち手バンブータイプ)購入
前原光榮商店の紳士用16本骨雨傘で、持ち手がバンブータイプの物を購入しました。新しい傘は、前原光榮商店の傘に限らず、みんなそうなのかもしれませんが、生地に少し厚みがあるというか・・・光沢があって、開いた時の見た目がとても美しいです。
16本と骨が多いせいか、傘を畳んだ時のまとまりがよく、折り目と折り目の幅が均一で、購入したばかりの頃は、流れるような曲線を描いていました。(←語彙力貧困でうまく表現できない。)
持ち手のバンブー部分は、使っている竹の節の出方が、傘ごとにそれぞれ異なるため、数本あった中から、好みの物をチョイス。持ち手を竹にするだけで、世界に1本だけのようなオリジナル感を得られて嬉しいと夫が言っていました。使い込めば、徐々に色も変わっていきますし、より「自分だけのお気に入り」に近づいていくのでしょうね。
前原光榮商店 高級傘の効果
私が大嫌いだったビニール傘をホイホイ買う夫の癖がなおった。雨が降りそうな日は、きちんと持っていく。そして、傘を大切にするようになった。
居酒屋の入り口にある傘立てに置いて、忘れたりとられたりしたくないと思ったらしい。しずくがボタボタ垂れて、店の迷惑にならないよう傘袋に入れて自分の席まで持って行き、邪魔にならない場所に置いたそう。
雨の日に帰ってくると「タオルで軽く拭いて陰干ししておいてくれ」と、夫。それはそれで「面倒くさいな!自分でやってよ!」と思うこともありますが、ちゃんと大切にしている姿が伝わってくるので、買ってよかったと思いました。
前原光榮商店の傘を修理に出した時の感想
大型台風がきていた時に、私が玄関外に置き忘れるという失態をおかし、骨が1本少し曲がってしまいました(テコの原理で曲がった)
物を大切に!と、うるさく言うわりに、全然ダメだよね・・・と夫から責められたけど、どうして私が仕舞うのが当然と思っているのだろう。「傘をさしていて曲がったんじゃないところが凄いよね・・・さすが丁寧な作りをしているよね・・・頑丈だよね・・・」と話を逸らそうとしたけれど、結構しつこく夫からそのこと言われたので、修理に出すことにしました。
傘を修理に出すのは初めて。九州は天神だと大丸傘売場で受け付けてくれます。きれいになって戻ってきました。「さすがだな。職人気質なんだね!」と思ったのが、曲がった骨だけでなく、取れかかっていたホックまでつけてくれていた事。その分はサービスでしてくれたみたいで、追加料金もなく逆に「長年きれいに使って頂きありがとうございます」と言われました。
たった一言で、こんなに嬉しい気持ちになるとは。
丁寧に扱ってきたけれど、経年により、生地の色が若干変色した所が出てきています(たぶん紫外線)。持ち手のバンブー部分の事も含め、「この部分はまだ修理しなくても大丈夫」とか「ここはもう少し使って気になるようになったらこうするといいですよ」など、アドバイス的な事も教えてくれて、とても親切でした。
前原光榮商店の傘の作りが丁寧なのに納得した理由
前原光榮商店の傘は、宮内庁御用達なんだそう。夫は前から知っていたようですが、私はそういうことにちっとも興味がなくて、後から教えてもらいました。それを聞いて「なるほど。皇室に収めていたなら、それ相当のプライドがあるはずだ・・・。」と思った次第。
おまけ
ずいぶん昔、合羽橋に台所用品を見に行った際「近くに前原光榮商店の店があるはずだから土日で閉まっているだろうけど、どんな所か見に行ってもいいか?」と聞かれ、すごく歩かされた思い出があります
その時は「物好きだなぁ。職人が傘を作っている姿が見れるのならともかく、店の外観を見に行きたいだなんて・・・。めんどくさー」と思い、ただひたすら夫について歩きました。
結局、前原光榮商店の店には行き着けず。
よくよく聞いたら、店の住所も知らないという夫。何時間も歩かされ・・・疲れ果て・・・大喧嘩にならないはずもない。そんなことがあったため、普段は、記憶力悪くて店の名前はすぐに忘れてしまう私ですが、しっかり頭にインプットされて今に至ります。
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